子どもの頃ゴミ箱だった話
私の両親は共働きでした。
今は二人とも退職して悠々自適な毎日です。
私の生まれたとき両親は団地に住んでいました。
ですが、父方の祖父が亡くなってしまい、
祖母と同居し始めてからウチは狂ってしまいました。
共働きで仕事があるし、
小さい私と生まれたての弟を連れて
祖母と同居し始めた母。
辛かったと思います。
祖母はガミガミ言うし時間で夕飯が出てこないと怒る。
父はそんな祖母を注意しないで仕事から帰ったら
酒とテレビ。
母は働きながら料理、洗濯、掃除。
それは疲れます。
ストレスが溜まっていたのでしょう、
母は帰宅時間が遅くなりました。
仕事帰りに服を買って帰る楽しみが出来たのです。
こんな家庭をいわゆる機能不全家族、というそうです。
で暮らす私はというと。
- 子ども嫌いの祖母に放置される
- 自分のことばかりの父にも見放される
- 帰宅後疲れている母には怒られる
まぁ四面楚歌なわけです。
幼稚園から帰って一人でお絵かき、人形遊び。
でも子どもって主張したがるじゃないですか。
「お母さん、お父さん、聞いてあのね!」って。
話しかけると大抵
- 無視
- うるさいと怒られる
かでしたね。
たまに話を聞いてくれて、
何か主張して言い返すと、
何十倍にもなって返ってくる。
それは怖かったです。
だから、何か文句があるときは、
両親を無視しして部屋にひきこもることが多くなりました。
それでも子供です。
両親からの関心が欲しい私はどうしたかというと。
ひたすら愚痴を聞きました。
父→母の、
母→父の、
愚痴ばかり。
その間は自分を必要としてくれる。
関心を持ってくれている。
かろうじてつながっていられる。
両親は子供の話は聞かないのに、
自分のことになるとしゃべるしゃべる。
ついに、私は主張をしてはいけないゴミ箱になったのでした。
ゴミ箱は自尊心をなくし、
ひきこもり、
ただ、時が過ぎるのを待つだけ。
アダルトチルドレンまっしぐら。
弟も保育園時代はよかったのですが、
小学校から悪い友達が出来て不登校&ひきこもりへ。
私は勉強はできましたが、
目標もやる気もなく中学高校大学と進み、
社会人でコテンパンにされました。
そして勤務中にうつ病を発症。
そんな私が結婚、なんてやってはいけなかった。
「愛する」ということがわからない。
愛されたことがないゴミ箱が、
愛することを理解できるでしょうか。
仕事ができない。
家事もろくにできない。
愛することも信じることもできない。
そんなゴミ箱が、です。
子ども二人、授かりました。
ゴミ箱は、次のゴミ箱を生み出してしまうのでしょうか。
その先は、また今度。